計測制御
2023.6.6
排水処理制御盤更新工事
栃木県内の食品製造工場からの依頼は、排水処理設備の老朽化に伴う制御盤の更新工事です。以下に、依頼内容を詳しく説明します。
現状の制御盤には図面が存在せず、そのため既存の回路と運転条件を調査し、新たな図面を作成する必要があります。これにより、正確な設備構成や配線情報を把握し、制御盤の更新に備えます。現在の排水処理設備には複数の分散した制御盤が設置されていますが、依頼主はこれを1つの制御盤にまとめて一括管理できるようにしたいとの要望があります。このため、制御盤の統合や通信機能の改善が必要です。
また、排水処理制御盤の更新だけでなく、各計装機器の電源と二次側の配線も更新することが求められます。これにより、新たな制御盤と計装機器の間で適切な電力供給や信号伝送が行えるようになります。制御機器は腐食性ガスの影響を受けており、腐食が進行しています。そのため、制御機器の設置場所を腐食性ガスの影響を受けない安全な場所に変更する必要があります。これにより、機器の寿命を延ばし、安定した動作を確保します。
新しい制御盤では、排水処理設備をシーケンサーで制御し、タッチパネルを使用してpHや溶存酸素濃度、水位、処理流量、トータル流量などを一括制御できるようにする要望があります。また、異常が発生した場合には迅速に対応できるようにする必要があります。これにより、効率的な操作やモニタリングが可能になり、異常が発生した際には迅速に対処できます。以上が、栃木県内の食品製造工場からの排水処理設備の制御盤更新工事の詳細な要望です。