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2025.10.27
第3回|三氣の仕事 ― トラブル対応で磨かれる「現場力」と「信頼」

「“できない”を言わない。それが、三氣の現場です」
限られた時間で結果を出す ― 現場での真価
工場設備の仕事では、作業時間が厳しく制限されるケースが多くあります。
中でも高圧機器の交換工事は、設備の稼働を一時停止して行うため、限られた時間内に確実に完了させる必要があります。
「決められた時間に終わらせなくちゃいけない。簡単じゃないけど、それが当たり前なんです。」
緊張感の中でミスなく作業をやり切る。この積み重ねが、三氣の信頼を支えています。
トラブルを「救う」現場力
工場の現場では、予期せぬトラブルが起きることも珍しくありません。
あるときは、東洋最大級のドライヤー設備のモーターが故障。国内に在庫がなく、九州のメーカーから取り寄せて復旧にあたったといいます。
「担当者の首が飛ぶような大ごとだったけど、なんとか間に合わせた。感謝されたのと同時に、ほっとしたよ。」
また、高圧ケーブルの断線や小動物によるショートといった突発的なトラブルにも迅速に対応。
一瞬でも電力が止まれば工場全体が止まってしまうため、三氣では“とりあえず動かす”仮復旧の技術を日常的に磨いています。
「高圧ケーブルがパンクすれば工場は全停止。そんなときにすぐ動けるのが、うちの強みです。」
「図面のない世界」で挑む再構築
長年使われた設備の中には、図面が失われているものも少なくありません。
そうした現場では、既存の配線を一本ずつ追いながら構造を読み解き、新しい制御盤へと置き換えていく必要があります。
「30年、40年経った設備を、線をたどって調べ直して、図面を描き起こして新しく作る。あれは大変でした。」
設計から再構築までを自社で完結できる三氣の対応力は、まさに“ものづくりの裏方”としての技術力の証です。
「誰もやらないなら、やる」
ときには、他社が手を引いた難題に自ら手を挙げることもあります。
東芝が製造を終了したブレーカーや制御機器の更新対応では、部品の互換性がなく誰も請け負わなかった案件に対し、三氣は「自分たちで合わせてやる」と挑みました。
「誰もやらないなら、うちがやる。それが性分なんです。」
そうした姿勢が、顧客からの厚い信頼を築いています。
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