栃木県内の食品製造工場からの依頼は、排水処理設備の老朽化に伴う制御盤の更新工事です。以下に、依頼内容を詳しく説明します。
現状の制御盤には図面が存在せず、そのため既存の回路と運転条件を調査し、新たな図面を作成する必要があります。これにより、正確な設備構成や配線情報を把握し、制御盤の更新に備えます。現在の排水処理設備には複数の分散した制御盤が設置されていますが、依頼主はこれを1つの制御盤にまとめて一括管理できるようにしたいとの要望があります。このため、制御盤の統合や通信機能の改善が必要です。
また、排水処理制御盤の更新だけでなく、各計装機器の電源と二次側の配線も更新することが求められます。これにより、新たな制御盤と計装機器の間で適切な電力供給や信号伝送が行えるようになります。制御機器は腐食性ガスの影響を受けており、腐食が進行しています。そのため、制御機器の設置場所を腐食性ガスの影響を受けない安全な場所に変更する必要があります。これにより、機器の寿命を延ばし、安定した動作を確保します。
新しい制御盤では、排水処理設備をシーケンサーで制御し、タッチパネルを使用してpHや溶存酸素濃度、水位、処理流量、トータル流量などを一括制御できるようにする要望があります。また、異常が発生した場合には迅速に対応できるようにする必要があります。これにより、効率的な操作やモニタリングが可能になり、異常が発生した際には迅速に対処できます。以上が、栃木県内の食品製造工場からの排水処理設備の制御盤更新工事の詳細な要望です。
【作業風景】
これらの要件を適切に満たすために以下の対応が必要です。制御盤の図面作成に関しては、現地調査を行い既存の回路と運転条件を詳細に調査します。その情報を基にして、正確な図面を作成します。これにより、制御盤の配置や配線、回路構成が明確になり、更新工事の計画と実施に役立ちます。
制御盤の統合と一括管理については、分散している制御盤を1つの制御盤にまとめる必要があります。これにより、設備全体を効率的に制御・監視できるようになります。
制御盤の統合には、通信機能の強化や適切な配線設計が含まれます。また、排水処理制御盤の更新だけでなく、各計装機器の電源と二次側配線も更新する必要があります。これにより、新たな制御盤と計装機器との間で信号の正確な伝達と電力供給が行えます。安全性や効率性を向上させるために、配線の適切なルーティングと保護策の実施も重要です。制御機器の設置場所の変更については、腐食性ガスの影響を受けない安全な場所に変更する必要があります。これにより、制御機器の寿命を延ばし、運転の信頼性を向上させます。
腐食性ガスの影響を受けにくい場所の選定や適切な防護策の実施が必要です。最後に、シーケンサーとタッチパネルを使用して排水処理設備を一括制御するための設計と実装が必要です。シーケンサーを用いることで、複数の機器を連携させながら効率的な制御を行います。タッチパネルは直感的な操作インターフェースとして機能し、重要なパラメータの監視と異常検知が可能です。適切な制御ロジックとアラーム機能の実装によって、異常発生時には迅速かつ適切な対応ができるようになります。
【設置後】
【完成写真】
最後に、点検時雨に濡れないように屋根を取り付けました。