最終更新日 2021年1月22日

高圧開閉器(断路器、区分開閉器)

高圧受電設備に使用する断路器のポイントは、構造上の種類・操作方式・定格電流・および定格短時間耐電流です。
区分開閉器は、断路器と同様に定格電圧・定格電流・定格短時間耐電流などに加え遮断電流や引込方式に応じた種類などを選定します。

高圧遮断器

高圧受電設備に使用する遮断器は、その消弧方式により真空遮断器・時期遮断器・注入遮断器などがあります。選定のポイントは、定格電圧・定格電流・定格遮断電流および定格遮断時間となります。

負荷開閉器、限流ヒューズ

高圧交流負荷開閉器(LBS)は、限流ヒューズと組み合わせて使用されます。負荷開閉器と限流ヒューズの選定ポイントは、遮断器のように定格電圧・定格電流・定格遮断電流などであり短絡電流などの系統条件や負荷の運転条件などを踏まえて選定します。

電磁接触器(高圧・低圧)

高圧受電設備に設置する高圧電磁接触器設定のポイントは、定格使用電圧・定格使用電流・操作電圧・短絡遮断電流・定格短時間耐電流・開閉頻度・寿命および適用容量などです。
低圧電磁接触器選定のポイントは、定格(適用容量)と性能です。

変圧器

高圧受電設備に使用する変圧器選定のポイントは、容量、相数、結線、周波数、一次・二次電圧、タップ電圧、冷却と絶縁方式および定格です。

進相コンデンサ・直列リアクトル

進相コンデンサと直列リアクトル選定ポイントはそれぞれの容量、定格電圧などに加え絶縁の種別や付属器具などです。
進相コンデンサと直列リアクトルには油入りと乾式があり、その選定は変圧器の絶縁種別と同レベルとすることが望ましいです。

避雷器

避雷器にはその性能と規定する多くの項目があります。高圧受電設備に使用する避雷器の選定のポイントは、定格電圧・公称放電電流となります。

計器用変圧器

計器用変圧器選定のポイントは、回路電圧・相数・定格電圧・定格負担・角度階級です。

変圧器

変圧器選定のポイントは、定格電流・定格負担・角度階級・定格耐電流・定格過電流定数および最高電圧などです。

保護継電器

高圧受電設備で発生する事故や異常現象は多様であり、それぞれの事故様相に応じた保護継電器があります。保護継電器の目的は、故障が発生したときに事故点を速やかに検出するすることで基本的要求事項として確実性・迅速性および選択性があります。
高圧受電設備用の主な保護継電器には次のようなものがあります。
 電圧低下→不足電圧継電器
 電圧上昇→過電圧継電器
 過負荷→過電流継電器、2E継電器、3E継電器
 短絡→過電流継電器
 地絡→地絡過電流継電器、地絡過電圧継電器、地絡方向継電器

配線用遮断器

配線用遮断器と漏電遮断器選定のポイントは、定格電流・遮断容量および定格感度電流(漏電遮断器の場合)などです。配線用遮断器の開閉耐久性能は、JISで規定されフレームサイズによって異なりますが電磁接触器と比べて開閉耐久回数が少ないです。
特に電圧引外し装置や不足電圧引外し装置などの耐久回数は開閉耐久回数合計の10%となっています。開閉頻度が多い場合は電磁接触器を用いて回路構成をします。

非常用発電設備

自家発電装置選定には発電機・原動機の容量算定・回転数・電圧・発電機・原動機の特性や種類など多くのポイントがあります。
発電機の定格電圧にはJEMで200V、220V、400V、440V、3300Vおよび6600Vとされています。発電装置の電圧は、電源を必要とする負荷群と電源系統構成を踏まえて決定し容量は規格のランクから経済性などを考慮して選定します。原動機はディーゼル機関とガスタービンなどの内燃機関が一般的です。