栃木県小山市にある、食品製造工場の担当者から、既存の給水設備を更新したいとのお問い合わせを頂きました。内容としては、既存の給水設備が老朽化しており、使用量によって水圧の変動がおきてしまうので、各所で安定供給できる為の給水設備の改良をして欲しい。また、省エネも図りたい。とのことでした。
現地調査の結果、ポンプの容量(吐出量・揚程)がバラバラだった為それらを集約し、インバーターによる制御を行うことで省エネが図れる仕組み作りを提案致しました。
具体的には、各所の水の使用量を計算し、安定供給を可能にする為のポンプの選定を行い、使用量や供給圧力に合わせたインバーターの台数制御を行うことによって省エネが図れる仕組みです。
また、電気や水の使用量の「見える化」を行い、使用量、状態等を記録・保存することによって、データをパソコン等で簡単に集計できるようになります。ポンプの使用時間や、インバーター内部のコンデンサー容量をいち早く検知し表示することによって、故障などの予防策も提案致しました。
水の使用量により水圧が変動しないようにポンプの容量を決めて、故障時でも給水が止まらないように、バックアップ運転に素早く切り換え、外部へ異常を通知仕組みを作りました。長期屋外設備の為、腐食や耐候性に優れた素材を使用しました。ポンプが偏った運動になると寿命を縮めてしまう為、3台を時間で交互運動するようにしました。
タッチパネルを採用したので、画面上で水量、使用状態など一目で分かりやすくなり、管理しやすくなりました。使用量が変わっても一定に水量が供給され、以前の問題が解消しました。また、寿命が一目で分かるので、予防策を講じれ助かります。電気料金の削減もできました。